欧州市場サマリー（18日）

　 　 1324GMT 17日

ユーロ／ドル 1.3962 1.3940

ドル／円 　96.040 95.690

ユーロ／円 134.10 133.59

　　　　　　　　　　　　　　18日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 4280.86（＋ 2.40） 4278.46

　　クセトラＤＡＸ　　　　　4837.48（＋37.50） 4799.98

金　現物午後値決め 940.50 930.50 　　

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(９月限)　 98.835 (‐0.005)　　0.705(0.740)

独連邦債２年物 1.546(1.531)

独連邦債１０年物(９月限) 119.08 (‐0.78) 3.555(3.478)

独連邦債３０年物 　 4.354(4.295)

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　＜為替＞　ユーロが対スイスフランで上昇。国際決済銀行（ＢＩＳ）がスイス国立銀行

（ＳＮＢ）に代わりスイスフランを売りユーロを買っているとのうわさが背景。

　ＢＩＳとＳＮＢはともにコメントを差し控えている。

　ＥＢＳのデータによると、ユーロ／スイスフランは一時、１．５１２６スイスフランに

上昇した。

　＜株式＞　ロンドン株式市場はほぼ変わらず。通信のボーダフォンやディフェン

シブ株が上昇する一方、資源株は値下がりした

　ボーダフォンは２．４％高。安全とみられる銘柄に買いが入ったという。

　インサイト・インベストメントのファンドマネジャー、ティム・リーズ氏は「投資家は

異なるセクター間で循環を繰り返し、ボーダフォンのような銘柄を買っているが、全般的

には市場はやや活気に乏しく、方向性に欠けている」と指摘。「現実として根本的な問題

が解決しておらず、戻りがあっても控えめとなるだろう」と述べた。

　ディフェンシブ株ではアメリカン・タバコが１．８％高。

　指数のウエート変更に伴いロイズ・バンキング・グループが買われ３．３％高。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドは２．７％高。

　５月の英小売売上高は前月比０．６％減、前年比１．６％減。市場予想の前月比

０．４％増を大幅に下回った。

　小売株ではホーム・リテール・グループ、ネクスト、キングフィッシ

ャーが値下がりした。

　原油価格が１バレル７１ドル近辺で推移するなか、ＢＰやロイヤル・ダッチ・シ

ェル、ＢＧグループなどエネルギー株が軟調。リオ・ティント、

アントファガスタ、カザキミスなど鉱山株もさえなかった。

　欧州株式市場は５日ぶりに反発。予想を大幅に上回る米フィラデルフィア地区連銀製造

業業況指数が支援した。銀行株も一時の下げから戻し、この日の上昇分の大半を占めた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は４．８６ポイント（０．５７％）高

の８５０．６２。一時、８５２．７８に上昇した。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は３０．７３ポイント（１．２９％）高

の２４１４．４４。

　米フィラデルフィア地区連銀が発表した６月の製造業業況指数はマイナス２．２と、９

カ月連続で判断の分かれ目となるゼロを割り込んだものの、前月のマイナス２２．６から

大幅に改善し、２００８年９月以来の高水準となった。 市場予想は中央値でマイナス

１７、最も楽観的な予想でもマイナス６だった。

　米新規失業保険週間申請件数もセンチメントを押し上げた。６月１３日終了週の申請件

数は前週から３０００件増加し６０万８０００件となったが、受給総数は１月以来初めて

減少に転じた。

　銀行株ではＩＮＧが約８％高。ゴールドマン・サックスが投資判断を「ニュー

トラル」から「バイ」に引き上げたことを好感した。

　クレディ・スイスは５．２％高、ＵＢＳは３．６％高。

　スイス中銀はこの日、景気後退に対処するため非伝統的な措置を継続していくとし、必

要に応じ国内大手銀行を分割するルールを策定する必要があるとの考えを示した。

　個別銘柄では、独ハイデルベルクセメントが１７．４％高。銀行からリスト

ラ計画実施に向け８７０万ユーロの融資を確保したことを明らかにした。これにより、同

社は２０１１年末までに資産売却や費用削減を行うことになる。

　一方、商品株は売られた。銅相場の下げを受け、リオ・ティント、カザキミス

、ランゴールド・リソーシズ、ロンミンなどが軒並み下落。

　エネルギー株もＢＧグループ、ＢＰ、ロイヤル・ダッチ・シェル

などが安い。

　＜ユーロ圏債券＞　短めの債券がアウトパフォームし、長短利回り格差が拡大した。欧

州中央銀行（ＥＣＢ）が近く利上げを行うとの見方が後退した。

　一方、長めの債券は予想を上回る堅調な米経済指標のほか、前日の相場上昇を受けた利

益確定の売りに圧迫された。

　カリヨンの金利ストラテジスト、デビッド・キーブル氏は「（イールドカーブの）ステ

ィープ化が一部見られる。市場は依然として（ＥＣＢの）利上げが割合早く行われるとの

見方を修正している。また、短期債入札を一部消化しつつある」と述べた。

　１５１５ＧＭＴ時点で、独連邦債１０年物利回りは７ベーシスポイント

（ｂｐ）近く上昇し３．５４７％。同２年債利回りは２ｂｐ低下し１．５１％

となった。

　これにより２・１０年物の利回り格差は９ｂｐ拡大し２０４ｂｐとなった。２００ｂｐ

を上回ったのはおよそ２週間ぶり。

　独連邦債先物９月限は５８ティック安の１１９．２８。

　フランスとスペインは総額９３億７０００万ユーロ規模の入札を実施。スペイン国債の

入札では短期債に資金が流れ、長期国債への需要はさえなかった。フランス国債に対して

は堅調な需要が示された。

　フランス国債１０年物と独連邦債１０年物の利回り格差は３６ｂｐ付近で推移した。ス

ペイン国債１０年物と独連邦債１０年物の利回り格差は８０ｂｐに縮小した。

　米国では新規失業保険週間申請件数が予想外に増加した。ただ、受給件数が１月以来初

めて減少に転じたことから債券が売られ、さらに米フィラデルフィア地区連銀が発表した

製造業業況指数が前月から大幅に改善したことを受けて、この日の最安値水準に下落した。

　　　　　 　　　　　 　 ［東京　１９日　ロイター］