投資家が木曜午前3時に発表されるFOMCの結果を待っているため、金曜日の取引ではドルに変化がなく、金価格は上昇した。
FRBは、今週の会議で金利を引き上げると予想されている。アナリストらによると、市場は年末までにさらなる金利引き上げを予想しているが、2019年の見通しはそれほど明確ではない。
金利決定だけでなく、景気予測、経済成長、インフレ、失業に対する連邦準備制度理事会の政策立案者の予想も紹介される。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所のコメックス部門の12月限金先物は、午後1時20分時点で0.13%上昇し、1トロイオンスあたり206.70ドルとなった。
政策金利が上昇すると債券利回りが上昇し、利息を生まない金は投資家にとって魅力が薄れる。また、これによりドルが上がる傾向があり、ドル建ての金を他の通貨より高価にしてしまう。
ドルインデックスは93.73で前日と変わらなかったが、8月以降、指数は約3%下落している。
ドルは、米国が貿易戦争に負ける可能性が低いとの理由でトレーダーが購入していたため、ここ数カ月間金よりも安全な避難資産として好まれていた。
他の金属取引では、12月限銀先物が、0.3%上昇し1トロイオンスあたり14.535ドル。1月限プラチナ先物は0.5%上昇し829.80ドルだった。