金価格はFOMC終了後に下落し、6週間ぶりの安値水準となっている。ニューヨーク・マーカンタイル取引所での12月限金先物は、午後3時37分時点で0.16%下落し、1トロイオンスあたり1,185.50ドルとなっている。
木曜日早朝に連邦準備制度理事会(FRB)は、政策金利を2.00%から2.25%の範囲に引き上げた。パウエルFRB議長は、貿易問題について「全国の企業から懸念が高まっている」という声が寄せられていると話した。
また金融政策に関するスタンスの説明の中で「緩和的」の文字を取り除いたことに関して、「金融政策に関する考え方に変化はない」と指摘した。
さらなる金利上昇と米国債利回りの上昇は、金利がつかない金の魅力を低下させる。またドル高になることも多く、他の通貨の保有者にとってドル建ての金をより高価にしてしまう。一方、 ドルインデックスは、イタリアの経済政策の不確実性を背景にほとんど変化のない0.06%高の94.67となった。オーストラリア・コモンウェルス銀行の上級通貨ストラテジストElias Haddad氏は「イタリアの連立政権が2019年の予算に関しタイムリーに合意できるかどうか疑わしい」と述べた。
政府統計によると、第2四半期の米国国内総生産(GDP)は4.2%増加し、4年ぶりの大きな成長となった。8月の耐久財は4.5%の上昇となった。