サンクスギビングデー後の月曜日のアジア市場では、ドル価格は横ばいであったが、金価格は上昇した。金曜日の米中首脳会談を前に、市場関係者はFRBの政策見通しに注目している。米中首脳会談の貿易交渉がよい形で終われば、今週の貴金属価格にとって下押し圧力がかかる可能性がある。
ニューヨークマーカンタイル取引所の2月限金先物は、日本時間午前11時41分までに0.06%高の1トロイオンスあたり1,229.8ドルで取引されている。
ドナルド・トランプ米大統領と習近平国家主席は、ブエノスアイレスで行われるG20サミットで会談し、貿易摩擦について議論する予定である。市場関係者はこの2大国が貿易摩擦を解消するかどうか注目している。
米国と中国が合意に達した場合、景況感は向上し、金などの安全資産への需要は低下するだろう。
米連邦準備理事会のジェローム・パウエル議長は、水曜日に演説を行い、景気見通しについて言及する予定である。またそれに伴い、ドルが高騰する可能性がある。ドルが高騰すると、金などのドル建て資産は他の通貨で取引する者にとって高価なものになる。逆もまた然りである。
米ドルインデックスは0.07%上昇し、96.912となった。ドルは10月末から勢いを増している。