投資家は貿易協議の進展を待ち構えており、21日の金価格はほぼ横ばいであった。
ニューヨークマーカンタイル取引所(COMEX)の金先物は0.07%安の1281.65ドルとなった。貴金属は12月中旬以降で、先週に初めて週次で下落した。これは、米中貿易問題の進展による投資家のリスクオンの流れが要因であると考えられる。
18日、スティーブン・ムニューシン財務長官が、中国への関税の引き下げを検討していると報じられた。
ドナルド・トランプ米大統領はこの報道を否定したが、国際株は上昇した。また、トランプ大統領は、中国との貿易協定に向けて進展があったと付け加えた。
19日、「中国との貿易問題は良い方向へ向かっている」とトランプ大統領はホワイトハウスで述べた。劉鶴国務院副総理は1月の30、31日に貿易協議のために訪米する予定である。
一方、米国の政府機関閉鎖による経済への影響やブレグジットの不透明感は、今後も焦点となるだろう。
政府機関閉鎖によって、重要な米国経済指標の発表が遅れるだろう。しかし、今週には米国失業保険申請件数と中古住宅販売戸数が控えている。
21日の米国市場は祝日により閉場している。
英国では本日の午後に、テリーザ・メイ英首相がブレグジット協定の代替案を発表する予定である。
与党保守党がEUを満足させられる代替案を提案できない限り、英国は合意なき離脱をすることになるだろう。