不明瞭なブレクジット報道な中で、15日の安全資産とされる金の価格は1300ドル台に回復している。
今週のEU離脱の展開としては、12日では離脱案が2度目の否決となり、13日に合意なき離脱が否決された。そして、14日に英議会はEU離脱延期を可決した。
これらの報道の後で世界の株式市場は上昇した。安全資産として扱われる金は、株式の値動きとは典型的に逆相関となり、大事な1300ドルの水準を下抜けしてしまっていた。しかし、本日再び1300を上抜けしている。
日本時間午後3時40分の時点で、ニューヨーク・マーカンタイル取引所COMEXの4月限金先物は0.47%高で1301.15ドル。金は14日では2週間ぶりの高値である1310.35ドルをつけていた。
コネチカット州リバーサイドで約6億ドルを運用しているTuttle Tactical ManagementのMatthew Tuttle氏は「我々の金のターゲット価格は1318ドル。ここのラインで抵抗ラインとなるが、上抜けすれば1327ドルまで上昇することが考えられる」と述べる。
他のニュースでは、米中貿易協議が再び注目を集めている。トランプ米大統領は「我々は中国との交渉は非常に上手くいっている」とし「やらねばならないことに取り掛かっている」と述べたことによって、市場心理の回復を促している。
また、トランプ氏は「いずれにせよ、今後3~4週間で結果がでることになるだろう」と述べた。
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