トレーダーはFOMC金融政策発表を前に様子見ムードの中、20日の金価格は上昇している。
FOMCは2日間行われ、21日未明に政策金利を発表する予定である。
今後の利上げに関してFRBが更にハト派的な主張をすることがマーケットでは予想されている。トレーダーはFOMC声明やパウエル議長の記者会見に注目している。
日本時間午後2時15分時点で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)における金先物価格は0.2%安の1304.55ドルとなっている。
また、FRBは経済見通しやドットプロットを発表する予定である。見通しでは最大1回の利上げとなることが予想されている。2018年の4回の利上げに続いて、近いうちに再び利上げとなる可能性が非常に低いことをFRBは既に示唆している。
低い金利はドルにとって下押し圧力となり、利回りのない金に対する投資家の関心を高める。
「金価格は1300ドルを上回った水準で方向性に欠いた値動きをしている。金は今までの様子見ムードの中で1310ドルの水準を上回ることなく、1300ドル付近でもみ合っていた」とActivTrades社のチーフアナリストであるCarlo Alberto De Casa氏が述べたことをロイター通信が報じた。
一方、米中貿易協議において米交渉担当者は、中国政府が米国の要請を拒絶することを懸念していると報じられた。このことを受けて20日の株式市場は安値となったが、金価格への影響はほとんどないようだ。