水曜日のアジアの金価格はほぼ横ばいで推移した一方で、景気後退の懸念が長引く中で株式市場はまちまちだった。
ニューヨーク商品取引所の 金先物は午後3時25分時点で1オンスあたり1,322.35ドルとなっている。
先週の金曜日以降、米国の3ヶ月と10年の国債利回りが逆転したことから、株式やその他のリスク資産は下落した。逆イールドは景気後退のサインとして知られている。
その一方、安全資産の金は月曜日に上昇したが、市場心理が幾分上向いたので火曜日には若干下落した。
ロイター通信によると、シンガポールのCMC Marketsの市場アナリスト、マーガレット・ヤン氏は次のように述べている。「投資家は米国債利回り曲線の逆転が発生し、非常に慎重になっています」。
トレーダーはブレグジットと米中貿易交渉の行方を注視している。結果によっては金の安全資産としての魅力が高まる可能性があるためだ。今週の木曜日に貿易協議が再開予定だが、次のブレグジットの投票は水曜日の遅い時間になる予定(日本時間未明)だ。
その他、米国の住宅着工件数が8.7%減と、月次では2016年11月以来2番目に大きい下落となった。弱い経済指標はドルと金の価格にほとんど影響を与えなかった。 ドルインデックス は96.355と前日比で0.14%上昇した。ドル/円は110.53、ユーロ/ドルは1.12626となっている。