1日の金価格はほぼ横ばいで取引されている。財新による中国製造業購買担当者指数(PMI)は予想を上回り上昇した。
3月の中国製造業PMIは50.8で予想の49.9を上回った。この結果は投資家心理を改善させ、中国株式市場は前場で約3%高となった。
日本時間午後1時13分時点で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格はほぼ横ばいの1オンスあたり1298.45ドルとなっている。
3月の金価格は約1.4%下落しており、2か月続落である。ドル高は金にとって売り材料である。
一方、中国の国家統計局は31日、3月の製造業PMIが50.5となったことを発表した。先月は3年間で最悪の49.2を記録しており、50を上回ったのは4ヵ月ぶりである。
PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断される。
他方、中国の劉鶴副総理率いる通商代表団は今週末、ワシントンを訪問して高官級の通商協議を行う。スティーブン・ムニューシン財務長官とロバート・ライトハイザー米通商代表は先週、北京を訪問し通商交渉を行った。両国間で合意に達するには数週間や数か月の交渉を要すると報じられた。
一方、金にとって重要なドルインデックスは1日、0.1%安の96.750となった。今週はFOMCメンバーの発言が控えており、2019年の利上げが否定されると見られている。また、5日には米政府による3月の雇用統計の発表が控えている。
米10年国債利回りは3ヵ月国債を下回り、景気後退が懸念される中、今週は米小売売上高やISM製造業景気指数が注目されるだろう。