8日の金価格は上昇している。先週金曜日の米雇用統計では予想を上回り、前月の1年5ヶ月ぶりの低水準から抜け出した。それにもかかわらず、安全資産の金は現在上昇している。
日本時間午後1時20分において、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(COMEX)の金先物は、0.4%高で1300.55ドルとなっている。
中国のCaixin製造業PMIが回復したことによって、4月のはじめでは金価格は低調なスタートだった。
一方で、米中貿易協議は大半の問題において解決に至ったという報道によって、アジア株は上昇している。安全資産である金は通常、リスク資産と逆方向なトレンドになるものだが、このニュースを受けて金価格も上昇している。
中国の国営放送のテレビ中国中央電視台(CCTV)によると、先週の金曜日の貿易協議で進展が見られたと報じている。一方、CBSでは5日、ラリー・クドロー国家経済会議委員長は両国は合意に向けて「徐々に近づいている」とコメントしている。
他のニュースではブルームバーグは8日、外貨準備の金保有を4月連続で増加していると報道している。
中国人民銀行(中央銀行)は3月末時点の保有量は、前月の6026万オンスから、6062万オンスへと増加している。
中国は世界一の金産出国であり、消費国である。