8日の金価格は下落している。また、国際通貨基金(IMF)が世界成長見通しを引き下げたことを受け、株式市場は下落している。
日本時間午後12時10分において、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(COMEX)の金先物は、0.1%安で1306.65ドルとなっている。
10日のアジア株やリスク資産は、IMFが世界成長見通しを2009年以来の低水準である3.3%に引き下げたことを受け、下落している。1月時点の予想では3.5%であった。
安全資産とされる金は典型的に株式市場とは逆相関となるが、株価と同様下落している。
IMFは過去6ヶ月で世界経済見通しにおいて2回の下方修正をしている。
IMFは「貿易協議の懸念によって、企業は投資を抑えるようになり、サプライチェーンに障害が発生し、生産性も落ちると考えられる」とし、「減収への見通しは、市場心理を悪化させて、成長を減退させている」と述べている。
また、日本時間11日午前3時に、FOMCの議事要旨(3月)が公表される。
議事要旨では、引き続き利上げを停止し、利下げに踏み込むかどうかのヒントを得られるだろう。
トランプ米大統領は、景気低迷阻止のためにFRBに対して利下げを求めている。
また、米国は8日にEUエアバス補助金に対する報復関税を検討していることを発表したことも市場から注目を浴びている。