12日の金価格は少し反発するも、1300ドルを下回っており、今月の安値に近い水準で取引されている。
日本時間午後1時45分時点で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は0.2%高の1295.75ドルとなっている。
好調な米雇用統計とインフレ統計が昨夜公開され、金にとって売り材料となっている。
米労働省が11日に発表した3月の米卸売物価コア指数(PPI、最終需要)は0.3%増とエコノミスト予想の0.2%を上回った。3月までの12ヵ月間でコアPPIは2.4%増となっている。
4月7日までの週の新規失業保険申請件数は、上昇するとの予想に対して、8000件減で196000件(季節調整値)となった。
一方、FOMC議事要旨は、FRBが2019年の利上げの可能性を完全には排除していないことを示し、金利のない金を下押しした。
「FOMC議事要旨は、経済指標が景気拡大を示し続ける場合、今年度末に利上げの可能性があることを示した。しかし、当面の間この見解は多数派の意見ではないだろう」ThinkMarkets社のアナリストであるNaeem Aslam氏はETF Trendsの記事で述べた。
「FRBは当面の間、利上げの選択肢を示唆しながら、状況を注意深く静観し続けるだけであると私は考えている。金価格が依然として1300を上回って取引されていることが証拠である。強気な投資家にとって、1300は重要な水準なのだ。価格がこの水準を上回り続ける限り、さらに1350を超える可能性に我々は期待している」同紙は語った。