米国における上向きの決算報告や住宅着工件数データを受け、金価格は下落している。
日本時間午後2時40分までに、6月限金先物は0.1%安の1271.75ドルを付けている。
ハスブロ(NASDAQ:HAS)、ツイッター、コカ・コーラ等、米国企業が予想を上回る決算報告を発表している。これを受けリスクオンの流れになり、安全資産である金は下げ圧力を受けている。
好調な住宅着工件数も、米国の経済後退への懸念を払拭している。
米商務省は、先月の新築住宅販売が4.5%上昇し、年間換算では69万2千戸になると発表した。これは64万7千戸まで減少するという予測値を大きく上回っており、2017年11月以来の高水準となっている。
「安全資産である金は、世界経済のリスク選好やドル高により下げ圧力を受け続けるだろう」とKitco.comのシニアアナリストであるJim Wyckoff氏は述べている。
また、米中貿易協議が合意に近付いているという報道も話題になっている。
米ホワイトハウスは30日から北京で貿易協議を再開すると発表した。
さらにその1週間後の5月8日からは、ワシントンでも協議が行われる。