10日の金先物価格はほぼ横ばい。米国は2千億ドル相当の中国製品の関税率を10%から25%に引き上げ、米中間の関係悪化が懸念されている。
日本時間午後6時21分時点での、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の6月限金先物は0.06%高で、1285.95ドルとなっている。
米国は東部時間10日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)に追加関税を実行した。5700以上の品目に対し、現行の10%から25%へと関税が引き上げられた。
中国側は「報復せざるを得ない」としているが、詳細を明らかにしていない。
中国の劉鶴副首相、ロバート・ライトハイザー米通商代表、スティーブン・ムニューシン米財務省代表はワシントンで協議初日を終えた。なお、協議は本日も継続される。
ブルームバーグが関係者筋に取材したところ、双方の間には暗雲が立ち込めており、進展はほぼなかったという。
トランプ大統領は8日、中国が「協議を決壊させた」と述べた。これを受け、市場心理は悪化している。
一方で、トランプ米大統領は習近平国家主席から「素晴らしい手紙」を受け取ったとし、合意の可能性を示唆している。