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23日の金先物は小動きである。本日午前3時にFOMC議事要旨が発表されたが、金相場に影響は限定的である。
午後4時24分のニューヨーク商品取引所(COMEX)の6月限金先物は、0.05%高で1274.85となっている。
FOMC議事要旨では、インフレ率が伸び悩みする中で金利変更に対する辛抱強さは「当面の間」必要である認識を示していた。
議事要旨では、「世界経済や金融情勢、インフレ伸び悩みを考慮した上で、FOMCメンバーはFF金利の誘導目標レンジに関し適切であるとの認識を示している」とされ、「メンバーは、世界経済や金融情勢が改善しつづけたとしても、辛抱強く対応することは維持される」と書かれている。
FRBが注視するコアPCE価格指数は1.6%であった懸念があるが、近いうちに上昇すると予想されている。しかし、中期的に目標インフレ率である2%を下回ることは続くだろう。
FOMC議事要旨でのサプライズはなく、本日の金先物は小動きである。
市場の焦点は米中貿易戦争であり、安全資産としてドル高が招かれているため、金先物価格への売り圧力となっている。
米国が中国の通信大手ファーウェイ社に対する制裁の発表後、米中貿易戦争は再び激化している。
23日の韓国の朝鮮日報によると、米国政府は韓国に対して安全保障上の懸念を理由に、ファーウェイ製品を使用しないように働きかけているという。
また21日のニューヨークタイムズによると米政府は、中国の監視カメラ大手であるハイクビジョンに対して禁輸制裁を検討しているという。