24日、米ドルが約1か月ぶりの高値圏で取引される一方で金先物価格は小幅安となっている。
24日午後4時15分時点で、6月限金先物は0.12%安の1283.90ドルを付けている。
米中貿易戦争が今月に再び激化することによってリスク資産の大部分が値下がりしているが、このリスクに対し米ドルは安全資産として買われている。一方、本来安全資産であるはずの金は下落している。
金先物価格は2月の10か月ぶりの高値となった1346.73ドルから約5%下落している。
対して米ドルは23日約1か月ぶりとなる高値を付けた。先週の米失業保険申請件数が予想外に減少したことがこの勢いを支えた。
金先物価格は23日急上昇したものの、市場心理回復の鍵を握る1300ドル台に到達する見込みは薄い。
ロイター通信のPeter Fung氏は、「金先物価格は1270ドル台で安定している。米失業保険申請件数が減少したことでにわかに回復した。ただし1290ドル台で強い抵抗を受け、それ以上の上昇は見込めないだろう」と指摘した。