米中貿易摩擦により安全資産である金の需要が高まる中、米トランプ政権はメキシコからの輸入製品すべてに対し5%の追加関税を課すことを発表した。これを受けて31日の金価格は上昇している。
31日午後4時54分時点で、6月限金先物は0.58%高の1294.60ドルを付けている。
米国による新たな追加関税は6月10日に開始され、メキシコからの不法移民流入がなくならない限り続行される見通し。
高まる米中貿易摩擦も金の上げ相場を支えている。
戴相竜・中国人民銀行元総裁は、6月のG-20サミットにおいて米中双方が再度貿易に関し協議したとしても突破口は見つけられないだろうと発言した。
関係者筋によると、中国は貿易摩擦を理由として米国産大豆の輸入を中止しており、輸入再開の目途は立っていないという。ブルームバーグが報じた。
また、中国の5月PMIは予想を下回る軟調な結果となった。
なお金は今年1月以来の高値圏で取引されている。