連邦公開市場委員会(FOMC)を週の後半に控え、17日金価格は小幅安となっている。
午後5時30分時点で8月の金先物は0.44%安の1338.65で取引されている。
19日の連邦公開市場委員会(FOMC)は今週の金価格に最も影響を与えることが予想される。今月の利下げはないと予想されているが、今年に入ってから利下げ予測が強まりつつある。米中貿易摩擦による影響、軟調な雇用統計、米国経済の低いインフレ率等により、金利引き下げに対し積極的なスタンスがとられるのではという見方が強まっている。
6月4日にFRB議長のジェローム・パウエル氏は、貿易摩擦のリスクに対し「適切な」処置を講ずると述べている。
一般的に、利下げ観測が強まると金利が付かない金は上昇すると考えられている。
オマーン沖のタンカー2隻に対する攻撃により中東の地政学的リスクが高まり、安全資産の金にとって追い風になるとみられている。マイク・ポンペオ米国務長官は、イランが攻撃を行ったことは「間違いない」と述べ、米国はイランを非難している。
しかし同氏は、「トランプ米大統領は戦争回避のために出来る事は全て行った。我々は戦争を望んていない」とも述べた。