18日の金先物は小幅続伸。市場の注目は今日から開催されるFOMCに集まっている。
18日午後5時03分時点で8月限金先物は0.41%高の1348.45ドル。
FRBが今回のFOMCで利下げを行う見込みは薄いものの、市場はパウエルFRB議長が更なるハト派姿勢を示すことを織り込んでいる。
フォレックス・ドットコムのFawad Razaqzadaアナリストは「5月米コアCPIは軟調な結果ではあったが、6月FOMCでの利下げを予想する向きはないだろう。しかし、FRBが7月あるいはそれ以降の利下げに向けて今回のFOMCで地ならしを行うと予想する向きは多い」と述べている。
一般的に、政策金利が低くなるほどドルに比べて金のような安全資産の人気が高まる。
また、米中貿易戦争終結の目途が立たないという地政学的リスクも金の買い相場を支えている。
ウィルバー・ロス米商務長官は16日、トランプ米大統領は現行の制裁関税策に「完全に満足」していると強調した。
G20サミットで米中貿易協議が再開されるとの報道もあるが、中国側は米中首脳会談の有無について明らかにしていない。
トランプ米大統領は先週、米中貿易協議について中国側が今年早くに合意した条件に立ち返る場合に限り合意がなされると言明した。