米国イラン間での緊張が高まる中、25日の金価格は上昇している。
25日午後5時37分時点で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)における8月限金先物は1.05%高の1433.05ドル。
米政府は24日、イランによる米ドローン撃墜への対抗措置としてイランに対する追加制裁を発表した。
「米国イラン間の関係悪化や各国中央銀行のハト派的姿勢、ドル安などの要因を受けて、金は5日続伸となっている」とCapital MarketsのシニアアナリストであるHelen Rush氏は述べた。
一方、利下げを示唆する可能性がある26日のパウエルFRB議長の発言に注目が高まっている。
また、28-29日に開催されるG20首脳会談も焦点となっている。ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が予定されている。米国は中国の複数の企業に対して米国のサプライヤーからの部品調達を禁止しており、貿易摩擦の早急な解決は期待されていない。
中国の鍾山・商務相は、米国による中国企業への「不適切な行動」は控えるべきだと述べている。