ジェローム・パウエルFRB議長の懸念に反して予想外の高いインフレ率と低い失業率が発表された。しかし、12日の金価格は上昇している。
12日午後4時52分時点で金先物は0.40%高の1412.25ドル。
今週初めにパウエル議長は、米国経済はリスクを抱えており利下げは正当化されると述べた。また、従来の予想よりも低いインフレ率が持続するのではないかとの懸念も示した。
パウエル議長は「重要なことは米国経済が堅調な状態にあることだ。この状態を維持するために、我々は必要な手段を講ずる」と述べた。
しかし、11日の発表によると先週の新規失業保険申請数は、予想の22万件を下回る20万9000件となっており、米国経済が堅調であることが窺える。
一方、6月のコアCPI(消費者物価指数)は1年半ぶりの増加幅を示し、前年比2.1%増となった。
これを受けて、金価格は下落に転じたが、12日には回復し1400ドル付近での小動きとなっている。