[シンガポール 21日 ロイター] - 21日アジア時間の取引で、北海ブレント原油先物が1週間ぶりに1バレル=60ドルを上回った。米原油在庫が予想以上に減少したことが背景。ただ、世界的なリセッション(景気後退)を巡る懸念が上値を抑制している。
0136GMT(日本時間午前10時36分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.13ドル(0.2%)高の1バレル=60.16ドル。20日は0.5%高で引けた。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.12ドル(0.2%)高の56.25ドル。
米石油協会(API)が20日公表した統計によると、16日までの1週間の国内原油在庫は前週比350万バレル減の4億3980万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリストの予想は190万バレルの減少だった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は21日1430GMT(日本時間同日午後11時半)に発表される。
VMマーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は、リサーチノートで「米国のドライブシーズンはピークの終わりに近付いており、今週の米在庫統計は通常よりも重要な材料になるだろう」と指摘した。
原油価格は、サウジアラビアの原油輸出が6月に減少したことにも支援されている。