[東京 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁が米経済について一定の懸念を示したことが相場の重しとなっている。
0202GMT(日本時間午前11時02分)時点で北海ブレント先物 (LCOc1)は0.30ドル(0.5%)安の1バレル=60.19ドル。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.15ドル(0.3%)安の55.63ドル。
デイリー総裁は29日、ニュージーランドで、米経済は「力強い」が、不確実性と世界経済の減速による逆風に直面していると述べた。[nL3N25O5OF]
OANDAの上級市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「貿易摩擦が原油相場に暗い影を落としている」と述べた。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が28日発表した週間石油統計で、前週の原油在庫が予想を上回る約1000万バレル減となったことを受けて原油先物は一時上昇したが、買いが続かなかった。
ベイラー・マーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏はこの統計によって、「石油輸出国機構(OPEC)の協調減産が米在庫を消耗させることで実際に効果を表している」ことが確認できたと述べた。
*内容を追加しました。