[カイロ 22日 ロイター] - 欧米5カ国(米、英、独、仏、伊)とトルコ、アラブ首長国連邦(UAE)は22日付の共同声明で、リビア国営石油会社(NOC)のみを同国の合法なエネルギー当局とみなし支援する方針を示した。在リビアの米国大使館のウェブサイトで明らかになった。
7カ国は「リビアの政治と経済の安定、そして国民の幸せのために、われわれはNOCを支援する」とし、共同声明に署名した。
リビアでは、西部の首都トリポリを拠点とし国際的に認知されている暫定政権と、東部拠点にハリファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍(LNA)が対立。LNAは軍事行動を伴い半年近くトリポリの制圧を試みている。
こうした中、ハフタル将軍は前週、NOCの東部子会社ブレガ・ペトロリウム・マーケティング(BPMC)を管轄するために独自の委員会を設置。NOCはこれについて、国を分断し単独の石油輸出権を得ようとしていると強く非難した。
NOCはリビア全土の石油・ガス輸出を管轄しているが、LNAはこれまでに石油輸出港の掌握を試みている。