[国連本部 25日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は25日、国連総会で演説する。イランは米国との関係が悪化しており、今回の演説で米国との交渉を再開するかどうかが決まる可能性が高い。
ロウハニ大統領は24日、米国が対イラン経済制裁を解除すれば、2015年核合意の微修正や条項追加を協議する用意があると述べた。
ただトランプ氏は同日、イランに「最大限の圧力」をかける政策の一環で対イラン制裁を強化し、イランと新たな合意を交渉する方針を表明。核・弾道ミサイル開発の一段の縮小や中東の代理組織への支援中止を求めている。
イランは新たな合意について交渉する可能性はないと表明している。
米国は核合意離脱後に対イラン制裁を強化。イランはこれに対抗して核合意の履行を段階的に停止しているほか、ホルムズ海峡の封鎖を警告している。
イラン政府高官がロイターに明らかにしたところによると、ロウハニ大統領は国連総会の演説で「航行の自由、エネルギーの取引、ペルシャ湾岸地域の安定を確実にする『希望の連合』の結成」を呼びかける予定だ。