[メキシコ市 2日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は2日の会見で、民間セクターが立案したいくつかの大型インフラ整備プロジェクトを近く発表し、景気てこ入れを目指すと明らかにした。
ロペスオブラドール氏はメキシコを「再活性化」するために約1600件のプロジェクトが検討されていると説明。「これは本当に重要だ。なぜなら経済成長の促進に役立つからだ」と語った。
事情に詳しい2人の関係者の話では、政権の任期が終わる2024年までに打ち出される各種プロジェクトの総投資規模は4000億ドルを超えるという。
年4%の経済成長実現を公約に掲げて昨年12月に就任したロペスオブラドール氏だが、その後の経済はさえない状態が続いてきた。今年第1・四半期はマイナス成長で、第2・四半期の成長率もほぼゼロだ。
ただ中央銀行は先週、年内に景気がある程度持ち直すとの見通しを示し、ロペスオブラドール氏も景気後退に陥る兆しはないと強調している。
またロペスオブラドール氏は、インフラ整備プロジェクト策定の分野で民間が積極的な役割を果たしていると高く評価した上で「彼らが提案をして、事業化調査結果に対する資金面の手当てを進めている」と述べ、間もなく具体的な内容が出てくると付け加えた。