[シンガポール 23日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米原油在庫の予想を上回る増加が売りを誘った。ただ、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国が協調減産を拡大する可能性があることから、原油相場は下げ渋った。
0123GMT(日本時間午前10時23分)現在、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.28ドル(0.47%)安の1バレル=59.42ドル。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.40ドル(0.73%)安の54.08ドル。
米石油協会(API)が22日発表した統計によると、18日までの1週間の国内原油在庫は、前週比450万バレル増の4億3700万バレルとなった。アナリスト予想は220万バレル増だった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は23日に発表される。
OPECは、来年の原油需要が低い伸びにとどまるとの懸念があるなか、減産を拡大するかどうかを検討する見通し。
ANZリサーチは調査ノートで「原油価格は前日、OPECがさらなる減産を検討しているというニュースで大幅に上昇した」と指摘。
OPECとロシアを含む非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」は12月5─6日に会合を開く予定。