[ジャカルタ 28日 ロイター] - インドネシア投資調整庁のラハダリア長官は28日、国内のニッケル生産企業がニッケル鉱輸出の即時停止に合意したと明らかにした。
ラハダリア氏は、インドネシアの資源を国内で精製加工して付加価値を生み出すという認識をニッケル生産会社が共有した上で、輸出停止を受け入れたと説明した。
インドネシア政府は9月、ニッケル鉱の輸出禁止期日を2022年から2020年に前倒しすると発表したばかり。それ以降、ロンドン金属取引所(LME)ではニッケル価格が上昇し、一時5年ぶり高値の1トン当たり1万8850ドルを付けていた。
ニッケル生産会社の業界団体のメイディ・レングキー事務局長はロイターに、政府が国内のニッケル鉱価格を下支えしてくれる限り、輸出停止措置を問題視しないと説明。「われわれは賛成するが、生産会社に提示される価格は公正であるべきだ」と述べた。
生産会社は、国内の精錬業者が輸出価格よりもずっと低い買い取り価格を提示していると不満を漏らしていた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191029T012239+0000