[29日 ロイター] - 米石油大手コノコフィリップス (N:COP)が29日発表した第3・四半期決算(9月30日まで)は、利益がアナリスト予想を大きく上回った。シェールオイル生産の増加で原油安と探索費用増大の影響が相殺された。
第3・四半期は純利益が31億ドル(1株当たり2.74ドル)と、前年同期の19億ドル(同1.59ドル)から増加した。コノコフィリップスは国内のシェールオイル事業に経営資源を集中させるために非中核事業の売却を進めているが、英国資産の売却益26億8000万ドルを計上したことも押し上げ要因となった。
一時項目を除く1株利益は0.82ドルと、リフィニティブがまとめた予想の0.75ドルを上回った。
リビアを除く総生産量は原油換算日量132万2000バレルと、9万8000バレル増加。イーグルフォード地区、バッケン地区、パーミアン盆地などを含む国内のシェールオイル生産は21%増加した。
第3・四半期の原油換算実勢価格は1バレル=47.07ドルと、18%下落した。
第4・四半期については、生産量はリビアを除き日量126万5000─130万5000バレルになると予想。この見通しには資産売却の影響が反映されている。