[モスクワ 31日 ロイター] - 関係筋によると、10月のロシア産油量が日量1123万バレルと前月の1125万バレルから小幅減となり、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスが定める協調減産合意における同国の順守率は70%を超えた。関係筋が31日、ロイターに明らかにした。
ロシア・エネルギー省は原油・ガスに関する10月統計を11月2日に公表する予定。
ロシアの産油量は、4月に起きた欧州向け油送管ドルジバ・パイプラインへの汚染原油混入問題で落ち込んでいたが、その後は回復基調にある。
OPECプラスは、1月から相場下支えのために日量120万バレルの協調減産を実施しており、ロイターの試算では、ロシアは産油量を日量1117万─1118万バレルに抑える必要がある。
OPECプラスは12月5、6日に開く会合で合意内容を見直す方針だが、ロシアは米国での産油量の伸びの鈍化を考慮するとしている。