[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州議会は28日、EUへの米国産牛肉の輸入拡大を承認した。
投票結果は賛成457、反対140、棄権71。今回の承認により、現行の無関税輸入枠(年4万5000トン)内の米国産牛肉の割当枠を2020年から拡大させることが可能となる。世界貿易機関(WTO)規則の下では無関税輸入枠内に米国産以外の牛肉の割当も義務付けられており、他国の合意が必要だが、米国産牛肉の割当枠は当初の1万8500トンから7年かけて3万5000トンに拡大する見通し。
欧州議会国際貿易委員会のランゲ委員長は声明で「欧州は米国との貿易摩擦の緩和を望む一方、米国にも緩和に向けた同様の取り組みを望む」と述べた。
欧州議会はまた、EUの鉄鋼・アルミニウムに対する米関税の撤廃および欧州自動車への追加関税を巡るトランプ米大統領のけん制撤回を要請することも決議した。