[ニューヨーク 9日 ロイター] - 週明け9日の原油先物相場は激しい売りに見舞われ急落。下げ幅は一時30%を超え1991年の湾岸戦争以降で最大を記録した。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の協調減産体制が崩壊する中、サウジアラビアとロシアによる石油価格戦争の勃発で原油安ショックが広がった。
北海ブレント原油先物 (LCOc1)の清算値は10.91ドル(24.1%)安の34.36ドル。一時31%安の31.02ドルと2016年2月12日以来の安値を付けた。
米国原油の指標であるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物 (CLc1)は10.15ドル(24.6%)安の31.13ドル。一時33%安の27.34ドルと16年2月12日以来の安値を付けた。
関係筋によると、サウジは原油生産量を過去数カ月の日量970万バレルから同1000万バレル超に引き上げる予定。こうした中、ロシアも生産量を引き上げる可能性があり、6ー10年は原油安に耐え得ると表明した。