[東京 18日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばいで推移。新型コロナウイルスの流行を受けた世界的な移動制限などを背景に燃料需要や世界経済を巡る懸念が高まる中、一時は4年ぶりの安値に下落する場面もあったが、切り返している。
0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.08ドル(0.3%)高の1バレル=28.81ドル。一時は28.40ドルまで下落し、2016年初め以来の安値を付けていた。前日は4.3%安だった。
米WTI先物 (CLc1)は0.02ドル安の1バレル=26.93ドル。同じく一時は4年ぶり安値の26.20ドルまで下げていた。前日は6%安。
業界団体のデータで原油、ガソリン、留出油の在庫が減少したことが原油相場の下支えになっている。ただ、主要産油国の間で価格競争が展開される中、需要見通しは引き続きさえない。
アクシコープのチーフ市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「需要の伸びについて予想の下方修正が相次いでおり、需要見通しはさらに悪化しているようだ」と指摘した。