[東京 19日 ロイター] - 原油先物価格が19日のアジア時間の取引で大幅反発している。新型コロナウイルスによる経済への打撃を和らげるため、各国の打ち出している景気刺激策で安心感が広がり、買いが優勢となっている。
ただ、アナリストは、上昇は短期間に終わる可能性があると慎重な見方を示している。
0028GMT(日本時間午前9時28分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は2.10ドル(0.8%)高の1バレル=26.98ドル。前日は13%下げた。
米原油先物 (CLc1)は3.44ドル(17%)高の23.81ドル。前日は25%近く下落した。
OANDA(ニューヨーク)のシニア・マーケット・アナリスト、エドワード・モヤ氏は「24%と急落した原油価格は、売られ過ぎが意識され、反発している。欧米も景気支援策に動いている」と説明した。
欧州中央銀行(ECB)は18日夜に開いた緊急会合で、新型コロナウイルスの流行で経済への影響が広がる中、域内の借り入れコスト押し下げに向け、7500億ユーロ(8200億ドル)の緊急債券買い入れプログラムを開始すると決定した。