[26日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックと金融大手クレディ・スイスは26日、新型コロナウイルス対策として各国政府や中央銀行が打ち出した景気刺激策により今週になって株式市場が回復していることを受け、株式投資に戻るタイミングだという考えを示した。
米上院は25日、新型コロナウイルスに対処する2兆ドル規模の経済対策法案を全会一致で可決した。法案は下院に送付され、27日に採決される予定。
MSCI全世界株式指数 (MIWD00000PUS)は今週、約8%上昇しており、この水準で推移すれば2011年12月以来の上昇率となる。過去2営業日で5兆ドル以上を回復した。
新型コロナの感染が欧州や米国でなお拡大する中、転換点をとらえるのは容易ではないが、ブラックロックとクレディ・スイスはリスク資産にやや強気に転じていると表明。
ブラックロック・インベストメント・インスティテュートは「前例のない対応はわれわれが求めている断固たる政策対応を示すもので、やがて訪れる景気回復の準備となる」と指摘。
株式急落は長期投資家にとって大きなバリューを生み出したとし、「リスク資産へのリバランス」を顧客に推奨した。また、米政府の政策対応の規模を理由に米国市場を選好するとした。
クレディ・スイスは新興市場株式に前向きで、「市場の底打ちが明らかになるまで待つより早めに動きのが得策」とした。