[シンガポール 27日 ロイター] - 27日の原油先物は下落。世界的に原油貯蔵施設が急速に埋まっている兆候が見られており、新型コロナウイルス流行に伴う需要減に減産が追い付かないとの懸念が強まっている。
米原油在庫は17日までの週に、2017年に付けた過去最高の5億3500万バレル近くとなる5億1860万バレルまで拡大。洋上原油備蓄は過去最高の1億6000万バレルに達した。これを受け米原油先物が下げをけん引した。
0122GMT(日本時間午前10時22分)現在、米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は1.22ドル(7.2%)安の1バレル=15.72ドル。
北海ブレント原油先物 (LCOc1)は0.33ドル(1.5%)安の1バレル=21.11ドル。
先週の原油先物は週間ベースで3週連続の下落。ブレントが24%安、WTIが約7%安。過去9週間のうち、8週間で値を下げている。
ANZのアナリストは「在庫拡大と需要低迷がセンチメントを大幅に圧迫している」と指摘した。