[オスロ 29日 ロイター] - ノルウェー石油・エネルギー省は29日、今年6月から12月まで原油生産量を削減すると発表した。原油価格を下支えするためノルウェーが他の主要産油国とともに減産を行うのは18年ぶり。
ブルー石油・エネルギー相によると、減産幅は6月が日量25万バレル、7─12月が同13万4000バレルとなる。これに加え、複数の油田では生産開始を2021年に先送りする。
この結果、12月の産油量は石油各社の当初計画を日量30万バレル下回る。減産は今年末までの措置となる。
減産幅は日量185万9000バレルを基準としたもので、6月の生産上限は日量160万9000バレル、7─12月の上限は172万5000バレルとなる。
石油輸出国機構(OPEC)にロシアなどの非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は今月、5月と6月に世界の原油供給の約10%に当たる日量970万バレルの減産を行うことで合意。これに加え、米国やカナダ、ブラジル、ノルウェーなど他の産油国に日量500万バレルの減産を求めた。