[22日 ロイター] - エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズが発表した5月22日までの週の米国内石油・天然ガス掘削リグ稼働数は、前週比21基減の318基となり、新型コロナウイルス流行による需要急減と価格急落を背景に1940年の統計開始以来の最低水準を3週連続で更新した。
リグ稼働数は前年比で68%減少。アナリストは、エネルギー各社によるリグ稼働停止が年内は続き、2021年、21年も稼働数は低迷すると予想。
投資銀行パイパー・サンドラー傘下のシモンズ・エナジーは、年間平均リグ稼働数が2019年の943基から20年は528基に減少し、21年は215基、22年は221基と予想している。
22日の米WTI原油先物 (CLc1)は1バレル=33ドル付近。過去4週間で約93%上昇したが、年初来ではなお46%強下落している。
米金融サービス会社コーウェンによると、同社がフォローしている独立系掘削・生産会社45社は今年の設備投資を昨年より48%程度減らす計画という。2019年は約9%削減していた。