[メルボルン 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇し、前日の下落分の一部を取り戻す展開。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン措置の緩和が各地で進む中、世界的な景気回復への期待が高まっている。
0134GMT(日本時間午前10時34分)時点で、米WTI原油先物 (CLc1)は0.50ドル(1.3%)高の1バレル=38.69ドル。前日は1.36ドル下落していた。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0.56ドル(1.4%)高の1バレル=41.36ドル。前日には1.50ドル下落し、7営業日連続の上昇がストップしていた。
CMCマーケッツのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「北海ブレントが40ドル超を維持しており、市場筋の間ではWTI原油も近く、その水準を試すとの見方が出ている」と述べた。
米国内で新型コロナの感染状況が深刻となっていたニューヨーク市は8日、およそ3カ月の都市封鎖を経て第1段階の経済再開に踏み出した。
感染拡大前の生活が戻りつつある兆候は燃料需要回復への期待につながっている。
ロイターが米石油協会(API)の週間在庫統計発表前にまとめた調査によると、9日発表される同統計では原油在庫は前週比150万バレル減少したと予想されている。