[10日 ロイター] - 米エネルギー大手コノコフィリップス (N:COP)のランス最高経営責任者(CEO)は10日、米原油価格が急回復していることに驚きを表明するとともに、目先、不安定な値動きを続けるだろうとの見方を示した。
4月の原油相場は平均で1バレル=20ドルと歴史的安値に落ち込んだが、現在は2倍の40ドル近い水準で取引されている。
ランス氏は米国独立系石油協会(IPAA)が主催したオンライン・セミナーで「こんなに早く回復して驚いている」と述べた。
米シェールオイル生産会社は価格回復に伴い、生産削減方針を撤回し始めている。
米エネルギー情報局(EIA)の最新データによると、5日までの1週間で米原油在庫は570万バレル増加し、計5億3810万バレルと史上最高水準に達した。
ランス氏は、自社の生産削減を取り止めるかについては言及しなかった。