[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は米ニュースサイトのアクシオスが21日に掲載したインタビューで、ベネズエラのマドゥロ大統領との会談を検討する用意があると述べ、野党指導者のグアイド国会議長を暫定大統領として認めたことを重要視しない姿勢を示した。
19日に行われたインタビューでトランプ大統領は「(会談を)検討するかもしれない。マドゥロ氏は会談したがるだろう。私は反対しない」と語った。実際に会談すれば、マドゥロ政権に「最大限の圧力」をかける方針を大きく転換することになる。トランプ氏はその上で「現時点では拒否した」と述べた。
トランプ大統領は2018年にマドゥロ大統領との会談を検討する姿勢を示し、マドゥロ氏側も意欲を見せたが、会談は実現せず、米国は圧力を強化する方針に転じた。
トランプ大統領は、グアイド国会議長に対する自身の支持が弱まっていることも示唆した。米国や大半の西側諸国は、マドゥロ氏が再選された2018年の大統領選で不正があったとし、昨年1月以降グアイド氏をベネズエラの暫定大統領として承認している。
しかし、マドゥロ大統領は依然として軍を掌握しているほか、ロシアやキューバ、中国、イランの後ろ盾も得ている。
グアイド氏を支持したことを後悔しているかとの質問に対し、トランプ大統領は「とりわけ後悔しているということはない」と答えた後、「どちらでも良かったが、ベネズエラで起きていることに私は強く反対していた」と続けた。
さらに、グアイド氏支持を決めた時点で「私は必ずしも(支持に)賛成ではなかったが、賛成の人もそうでない人もいた。私は支持してもいいと思った。どちらでも大きな意味はなかっただろう」と語った。