[オタワ 3日 ロイター] - カナダのトルドー首相は3日、米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」の発効に合わせ米首都ワシントンで来週予定される3カ国首脳会談に出席するか決定してないと述べた。
USMCAは1日に発効したが、トランプ米政権はカナダに対し新たにアルミニウム関税を導入する姿勢を示すなど、なお波乱が予想されている。
メキシコのロペスオブラドール大統領は訪米する計画で、トルドー首相の参加も望んでいる。ロペスオブラドール大統領は8日にトランプ大統領との会談を予定する。
トルドー首相は「来週の3カ国首脳会談が理にかなっているかどうか、米国側と引き続き協議している」とし、「米国側が最近示唆しているアルミや鉄鋼への関税案していることを懸念している」と語った。
「新型コロナウイルスの感染状況」も懸念で、訪米を決める上での要因になるとした。
米国で新型コロナ感染が再拡大している一方、カナダでは過去8週間、感染ペースは鈍化している。2日時点でカナダの新型コロナ感染者数は累計10万4772人、死者は8642人。