[北京 27日 ロイター] - 中国生態環境省は27日、環境保護査察の一環で、中国アルミ業公司(チャイナルコ)、国家エネルギー局、国内3地域などに査察チームを派遣する方針を示した。
7チームを派遣し、約1カ月かけて現場で環境監査を行う。
中国では、新型コロナウイルスの流行に伴う制限措置により、1-7月に300以上の都市で大気汚染が平均10%改善したが、その後、地方政府は景気刺激の一環でエネルギー集約産業やインフラ建設を支援しており、専門家は年後半に再び大気汚染が悪化するとの見方を示している。
アルミ大手のチャイナルコでは2018年、危険な固形廃棄物の処理など巡り、子会社の幹部が処分を受けている。
他に査察の対象となるのは、セメント大手の中国建材。北京、天津、浙江省や国家林業草原局にも査察チームが派遣される。