[ロンドン 14日 ロイター] - イランの石油輸出国機構(OPEC)理事アミル・ホセイン・ザマニニア氏は14日、他の加盟国と同様、イランの利益が守られる限り、OPECを支持する姿勢を示した。
石油省傘下のシャナ通信が報じた。
イランとベネズエラは、OPEC創設時から60年来の加盟国だが、米国の制裁によって脇に追いやられてきた。関係筋によると、OPECで主導的な立場をとるサウジアラビアは、米国の支持を失うリスクをとる行動ではなく、なだめる姿勢をとっている。
ザマニニア理事は「OPECの全メンバーは、石油が制裁という政治的手段に使われ、産油国に圧力がかかっていることについて、言葉と行動で非難すべきだ」と訴えた。
ロイター通信の試算によると、OPEC生産枠のイランのシェアは2010年以降、7.5%に半減。ベネズエラのシェアは約10%から、わずか2.3%に落ち込んだ。一方、サウジのシェアは35%と、7%ポイント増加した。
理事は「イランの利益が他の産油国と同様である限り、OPECを支持する」と発言。さらに、OPECに残ることと、OPECの強化は、現状ではイランの利益にかなっていると補足した。