[ベルリン 16日 ロイター] - 16日付の独有力週刊紙ツァイトによると、ロシア産ガスをドイツに直接輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」に対する米国の制裁を回避するため、ドイツは10億ユーロ(12億ドル)を投じ、液化天然ガス(LNG)ターミナルを2カ所建設する計画を米国に提示した。
この計画は、米国がノルドストリーム2の建設に関わる企業に対する制裁措置を導入する前の8月7日付のショルツ独財務相からムニューシン米財務長官宛ての書簡で示された。
米国は国内でのシェールガス生産拡大を背景にエネルギー資源が豊富で、ドイツなど海外市場へのエネルギー輸出拡大を模索している。一方ドイツの産業は、主にロシアからのエネルギー輸入に大きく依存している。
ツァイトが閲覧した書簡の中で、ショルツ財務相は、米国が企業に対する制裁を講じないことに同意すれば、LNGターミナル建設に向け最大10億ユーロの公的資金を投じる約束をしている。
ターミナルは北海沿岸の2カ所に建設の予定。 書簡はその上で、「その見返りに米国はノルドストリーム2の建設・稼働を阻止することなく認めることになろう」としている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200917T023659+0000