[18日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは18日、2021年のコモディティー(商品)市場の投資判断を「オーバーウエート」に据え置いた。インフレに対する最善のヘッジとなる可能性があるほか、再び強気相場が見込まれるためとした。
S&P/ゴールドマン・サックス・コモディティー・インデックス(GSCI)の12カ月リターンは約27%と予想。貴金属のリターンは19.2%、エネルギーは40.1%、工業用金属は3%、農産品はマイナス1%と予想した。
金、銀の3カ月、6カ月、12カ月目標価格はそれぞれ1オンス当たり2300ドルと30ドルで据え置き。短期的にインフレが進む余地があるほか、太陽光発電設備の導入拡大が銀需要を支える見込みとした。
ゴールドマンはリポートで「金属に関しては、メンテナンス関連設備投資の急減や供給障害が2021年まで続く状況が見られる。このことは、冬場に入り今後数週間で新型コロナウイルスの感染状況が悪化し、需要が減少したとしても、完全な需要崩壊に陥らない限り、需給が引き続きリバランスする可能性が高いことを示唆している」と指摘した。