💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

EU首脳、予算問題未解決なら排出削減目標巡る合意困難=関係筋

発行済 2020-12-08 11:52
更新済 2020-12-08 11:54
© Reuters. EU首脳、予算問題未解決なら排出削減目標巡る合意困難=関係筋

[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)が10─11日に開く首脳会議で、2021─27年度中期予算に関する多年度財政枠組み(MFF)について合意がまとまらなければ、温室効果ガス排出の新たな2030年削減目標についても一致できない公算が大きい。EU外交筋が7日、明らかにした。

MFFを巡ってはポーランドとハンガリーが法の支配の尊重が利用条件に盛り込まれたことに反発し、承認を拒否する構えを示している。これが新たな2030年排出削減目標をめぐる協議に影を落とすとみられる。

同筋は「MFFで合意がなければ(排出削減目標での合意)を見通すのは困難だ」と述べ、予算での対立が解消されれば、排出削減目標で合意がまとまる「可能性が大いにある」と述べた。

気候変動対策と予算の問題は相互に関連している。EUは18億ユーロ規模の予算と新型コロナウイルス復興基金のうち数千億ユーロを各国の温室効果ガス削減の取り組みを支援するために使うことで合意している。

© Reuters. EU首脳、予算問題未解決なら排出削減目標巡る合意困難=関係筋

また、MFFには域内の経済力が弱い国々の化石燃料依存からの脱却を支援するために総額1000億ユーロを振り向けることを目指す「公正な移行基金」も盛り込まれており、ポーランドが最大の受益国になるとみられている。

欧州委員会は2030年の温室効果ガス排出量を1990年比で少なくとも55%削減するとの新たな目標を提案しており、現在の40%削減目標よりも野心的だ。

しかし、新たな目標には27加盟国の全会一致の支持が必要。加盟国の間では目標達成までの工程を定める枠組みについて議論が交わされている。ハンガリー、ポーランド、スロバキアなど主に東欧の国々は、新たな排出削減目標を支持する条件として、資金支援などの明確な保証を求めている。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます