[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は12日、2021年の米原油生産量を前年比19万バレル減の日量1110万バレルと予想した。前回見通し(24万バレル減)より減少幅が小さくなった。
21年の米国の石油など液体燃料の消費量は145万バレル増の1951万バレルと予想。前回見通し(163万バレル増)より小幅な増加にとどまる。
サウジアラビアが今月、自主的に追加減産する考えを表明し、原油価格が約1年ぶりに上昇。原油価格の上昇によって、米エネルギー企業は掘削活動を強化。米国の掘削リグ稼働数は先週、昨年5月以来の高水準となった。
EIAは米国の原油や石油製品の輸出入について、20年は「1949年にEIAが統計を取り始めて以来初めて、年間ベースで輸出が輸入を上回った」と指摘。ただ、21年と22年については「輸入が輸出を上回る状態に戻る」と予想した。
20年の世界の石油など液体燃料の需要は前年比900万バレル減の日量平均9220万バレルだった。21年は560万バレル増の9770万バレルと予想し、従来予想(約580万バレル増)から引き下げた。