[ラボック(米テキサス州) 17日 ロイター] - 米国の広い地域を見舞っている寒波の影響で、南部テキサス州では17日も約270万世帯で停電が続いている。これまでに4州で21人が死亡し、新型コロナウイルスワクチン供給や接種計画にも混乱が生じている。
テキサス州のエネルギー産業への影響も続いている。
業界アナリストによると、日量約100万バレルの石油生産がストップしており、全面復旧には数週間を要する可能性がある。
リフィ二ティブのデータによると、1日当たりの天然ガス生産も先週末から約17%減少した。
製油施設も閉鎖を余儀なくされ、ロイターは試算では、これまでに国内の製油能力の少なくとも5分の1に相当する日量約400万バレルに影響が出ている。
米国立気象局(NWS)は、テキサス州北部ではこの日の日中に雪やひょうが収まるとみられるものの、同州や近隣州の一部地域では「大量のひょうが積もっており、道路状況は悪く、停電が多発し、樹木にも大きな被害が及ぶ」と予測した。
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