[メルボルン 18日 ロイター] - オーストラリアの石油・天然ガス大手ウッドサイド・ペトロリアムは18日、西オーストラリア州の液化天然ガス(LNG)プラント「プルート」について、新たなトレイン(生産設備)の権益売却に旺盛な需要があるだろうとの見方を示した。
同社は新たなトレインの権益50%の売却を目指している。プルートではガス鉱区「スカボロー」で抽出した天然ガスを液化する計画。
同社は総額110億ドルを投じて、この事業を拡張する予定だが、トレインの権益売却が前提条件となる。売却が実現すれば増資や格下げを回避できる。
同社は昨年、原油価格の急落を受けて、権益の売却作業を中断したが、このところ価格は上向いており、インフラ資産への投資意欲が高まっているという。
同時に発表した通期決算は実質ベースの利益が58%減の4億4700万ドルとなった。新型コロナウイルスの流行で石油・天然ガス価格が急落したことが響いた。
通期利益はアナリスト予想を大幅に下回っており、この日の同社株は一時3.7%下落した。